医療用痰吸引機 Qtumのレビュー記事です。
当記事を読む前に、こちらを読んでいただけたら幸いです。
なぜたん吸引器のレビューを書くことにしたのか、どんな風に読んでもらいたいかなどを記載しています。
漫画で紹介
Qtumとは?
「株式会社日本メディックス」から販売されている痰吸引機です。
★特徴
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コンパクトで軽く持ち運びしやすい
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単3電池4本orコンセントで使用可能
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肩がけできる青いケース付き!防水用の透明カバーも付いてる!
使いやすさ
操作性
吸引する際のボタンも軽く押しやすいので、咄嗟の時も使いやすいです。
また、電源兼吸引ボタンは蓄光ボタンなので暗いところでも安心!
(蓄光ボタンは新モデルQT-500Bより搭載とのこと。)
吸引圧の調節も簡単です。
水色のつまみを回して圧を調節します。
息子の口と気切部の吸引圧は20(単位不明…)なのですが、20なら問題なく使用できます!
電源
コンセントと電池、両方利用できるのは便利です!
電池もたくさん備蓄しておけば停電時も使えますね。
自宅では主に充電式の乾電池を使っています。
一日がかりの受診の場合は電池1セットだけでは持たないので、何セットか持ち歩くようにしています。
音
私が持っている他の吸引機と比較すると、音が大きいと感じます。
掃除機の音ほど大きくありませんが、ガーッというかヴーッというか、そのような音がします。屋内で使う場合、少々人目が気になりそうだと思いました。
吸引量
「持ち運び」のところでも触れますが、Qtumの良さは軽さとコンパクトさにあると思います!
しかし、コンパクトな分、痰を貯めるポットが小さいです。
最大300mlまで溜められます。
嚥下ができて吸引が気管だけの方でしたら、このくらいの容量でも十分ではないかと思います。
息子は飲み込みができず、口に溜まったよだれも全て吸う必要があります。
口内のよだれを頻回に吸うとなると、すぐにポットが満杯になるので、こまめに中身を捨てることになり、忙しい時や体調が悪く吸引回数が頻回になる時は煩わしさも感じます。
息子が風邪をひいて、口からも気切部からも吸引回数が増えた時は、2時間ほどでポットがいっぱいになることもありました。
あまりにも口からの吸引が頻回な場合は、持続吸引機を組み合わせて使うとストレスが軽減されそうです。
フィルター
Qtumには不織布とプラスチックでできたフィルターが付いているのですが、これがとてもカビやすいです。
私たちは2023年の春に、初めての自宅用吸引器となるQtumを購入しました。
息子の退院と同じような時期に購入したので、息子のケアも自宅用の吸引器も初めて使うといった状態。
Qtumは、ポットが満タンになるとそれ以上吸引できなくなるのですが、時々、吸引したものが弁を乗り越えてフィルターまで届いてしまうことがあるんですよね…。
ポットの中身をこまめに捨てていればこんなことは起きないのですが、息子が退院した直後の在宅での医療ケアに慣れないうちは、私たち親の疲れが溜まっていたこともあって、水が容量ギリギリまで溜まってから捨てる… ことをよくしていました。
私がQtumを購入した業者さんからは、「フィルターは半年に一回変えれば良い」と言われましたが、実際に使ってみると1時間に何度も吸引しなければならない時や梅雨時はフィルターにすぐ水が溜まります。
息子が唾液を飲み込めないためでもありますが、吸引回数が多すぎたためにフィルターを毎月交換するときもありました。
フィルターは1つ約3000円。できることなら、フィルターを長持ちさせたい…。
フィルターを大切に、少しでも長く使う方法については「メンテナンス」の項目に記載しています。
持ち運び
Qtumの良さは、なんといってもその機体の小ささや軽さにあると思います。
重さはなんと約1.2kg!
医療的ケアを必要とする方の身の回りの持ち物は多いもの。
吸引機が小さくて軽いとなると、持ち運びも苦ではなくなりますね!
また、Qtumには持ち運び用のケースが付属しています!
うちでは、このようなバックを作り、そこにQtumと吸引カテーテルや水を入れて持ち運んでいます。
一つのバックに収めると子どもと2人っきりで出かける時も移動しやすいです。
吸引機を外に持ち歩きたい!そんな方にはオススメの吸引機です!
メンテナンスのしやすさ
パーツ
Qtumはパーツも一つ一つが小さく、個数も少ないので洗って乾かした時もあまり場所を取りません。
ぞうきん一枚くらいに収まります!
フィルターにカビを発生させずに長持ちさせる方法
吸引器を使わない時は、このようにフィルターとフィルターを繋ぐチューブを外し
フィルターに水滴が付いている面を上にして乾かしています。
めんどくさいですが、外出先でもこまめにフィルターとチューブを外して乾かすようにしています。
このように使わない時はフィルターを乾かすことで、うちではカビの発生を抑えることができています!
Qtumの活用方法(うちの場合)
うちでは主に病院通院時&デイサービス利用時にQtumを活用しています!
息子のために初めて購入した吸引器Qtum。
吸引力も十分だし、操作しやすい。そして何よりその小ささには感動しました…!
しかし、使っていくうちに吸引ポットの容量が小さいことが気になりだしました。口からも気切部からも頻回に吸引しなければならない息子の自宅用吸引器にするには、小さかった…。
なので、うちでは自宅用にもう1台ポット容量の大きな吸引器を購入し、外出用としてQtumを活用しています!
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