声門閉鎖術の経過(術後2日目〜6日目)

声門閉鎖

2024年の10月に声門閉鎖術を受けた息子の経過を記録した記事です。
術後2日目〜6日目の内容です。

※喉に入れた血抜きチューブ(ドレーン)の影響で出血が止まらなくなる日がありました。
ケアや起きたことに関しては詳しく書いていく記事になりますので、そういった内容が苦手な方は気をつけて読み進めていただけたら幸いです。

術後2日目

この日は手術直後よりは落ち着いているようでしたが、やはり辛そうです。
痛み止めを6時間おきに入れていました。(1日に4回)
痛み止めが効いている間はぐっすり眠りますが、効果が切れると起きて顔を真っ赤にし、痛みを感じている様子でした。

しかし、術後の1日目よりは落ち着いている様子で涙は流さなくなりました。

息子が入院したのは小児科病棟ですが、声門閉鎖術は耳鼻科のお医者さんの担当だったので、毎朝耳鼻科のお医者さんが回診にいらっしゃいます。
毎朝、創部に当てているガーゼを交換してもらいました。
昨日はガーゼを交換してもすぐ血が滲んでくるようでしたが、この日の交換後は出血がありますが昨日よりは少なくなっていました。

そして、不思議なことにこの日から首を左右に動かしたり、体をモゾモゾさせて動くようになってきました。
(術後の辛さが軽減されてきたのかな?と思っていましたが後から違う理由で首を動かしていたことを知ることになります。)

術後2日目から、気切部から硬い痰が出てくるようになりました。
血がグミのようになったものです。

こちらの痰も固くて吸引しにくいので、お薬と食塩水が混ざった液体を吸入(ネブライザー)しました。
この日は3回くらい吸入した記憶があります。
吸入して少し経つと痰が出やすくなるようでした。

昨日は喉から引ける吸引物は薄い血でしたが、今日は薄茶色の痰やときどき白っぽい痰がひけるようになってきました。
出血が収まってきている証拠だと思います。

体の向きを変えても良いそうなので、背中に丸めたタオルを少し挟んだりして、右に向けたりしました。
術後なので恐々とやっていました。

2日目の12時半からミルク再開し、1回につき30ml飲ませても良いことになりました。
(普段は1日に150mlを1回、190mlを4回飲ませています。)

そしてこの日。なんとうんちを自力で出しました。
声門閉鎖の術後はいきめないと説明されていましたが…
おそらく息子はいきんで便を出していたのではなく、腸など体の動きで自然と排出していたことに気づいたのでした。

その後、16時にもミルク30mlを飲ませました。
16時のミルクを飲み終わった後から、なぜか唾液がたくさん出てきました。久しぶりにお腹にミルクが入ったからかな?と思っていましたが…

20時のミルクを飲ませるために胃残を確認したところ、液体の中に黒いつぶつぶがたくさん混ざっていました。
唾液や鼻水を吸引すると、ここからも黒いつぶつぶが吸引されてきます。
息子はストレスにより胃が荒れやすく、出血したものが黒く固まって胃残として引けてくることがよくあります。
看護師さんやお医者さんのお話では、手術やしばらくミルクを飲まなかったストレスで胃が荒れているのではないか?ということでした。

16時のミルクが終わった後に唾液がたくさん出ていたのは、もしかしたら気持ち悪かったせいなのかもしれません…。

20時代のミルクは20mlに減らして飲ませました。
夜は肺や期間からゼロゼロと音がするので定期的に吸引しました。

術後3日目

昨夜は痛み止めのおかげか、よく寝ていました。
眠り薬はもう使っていません。

しかし、眠っていながらも痰が出てくるので気切部からの吸引は頻回にしていました。
病室が乾燥しているためか、痰も硬くて引きにくかったです。

朝の回診の時に、部屋が乾燥して痰も固くなってしまうことをお医者さんに伝えたら、部屋にネブライザーを置いてもらうことになりました。
細長い管の先から霧が出るタイプのものです。
ネブライザーを使って持続的に加湿していると、痰の量が減り、痰の硬さも柔らかくなったような気がしました。
昨夜、胃から出血していた関係でミルクの量は変わらず。1回30mlを5回飲ませました。
この日もうんちは問題なく出て、素直にすごいと思いました。

この日、気切部から引けてくる痰は血混じりでした。
出血が減ってきたと思っていましたが、そうすぐに減ることはなく…。
気切部からは時々薄い血のようなものが引けてくる時もありました。

また、ガーゼへの出血が昨日より多く感じ、看護師さんに相談したところ
「術後数日の出血は仕方がないですよ。ガーゼに少しにじむくらいなら大丈夫です。
ガーゼに大量にしみ出るようなら傷口が開いている可能性があるけど…」と言われました。

手術したんだから血が出るのは当たり前です。
看護師さんの言葉を信じて様子を見ることにしました。

唾液は気管に流れ込むことがなくなったぶん、鼻に流れて溢れて出てくるようになってきました。
目に見えていなくても鼻に溜まっていることがあるので、時々鼻からも吸引しました。
(鼻の吸引は普段から行っていますが、この時は特に気をつけました。)

19時半に胃残を確認したら、またもや黒い粒々が少し引けてきました。
やはり胃に負担がかかっていルようです。

そして、この日はここから眠れない夜を過ごすことになります…。

夜、息子も寝静まった11時半頃。
ふと病衣の首元を見ると、血が滲んでいました。

傷口の出血が増え、気管からの血の吸引量も増えてきました。
手術の次の日は出血が収まってきたのに、今日になって気切部からの吸引物に血が混じり出したのはこのためだったのか…。
どんどん血が出てくるので、表面上は平静を装いつつも内心は恐怖でいっぱいでした。

看護師さんに耳鼻科の先生に診てもらうよう連絡してもらうも、当直の耳鼻科の先生は病院にいらっしゃらず…。
この病院で当直で寝泊まりしているのは小児科の先生くらいだそうです。
ひとまず電話で出血を止める処置を聞いて、耳鼻科の先生が来るまで小児科の看護師さんが止血をしてくださることになりました。

止血方法は清潔なガーゼで創部を圧迫。
最初は寝ていた息子も、喉の違和感に気づいて目が覚めてしまい、泣き出してしまいました。
泣くと唾液が増えて気管からの痰も増えるため、止血と吸引を同時に行う看護師さんたちが大変そうでした。

止血などのケアをしているうちに、夜中の1時半頃に耳鼻科のお医者さんが来てくださいました。
傷口を見たり綺麗にしてくださり、この時は一旦血が止まりました。
なんでも、血抜きのために埋め込んだチューブ(ドレーン)の周りからじわじわ滲み出ていた…みたいなことを説明してくださいましたが、息子の命がどうなってしまうのかという恐怖と寝不足から話が頭に入ってきませんでした。

ひとまず創部からの出血は止まったので、私は朝まで寝ることにしました。

術後4日目

この日は付き添いを夫と交代し、夫に聞いたことをまとめたのであっさりした記録になります。

この日は朝から38度代の熱が出ました。
昼前には下がりましたが、16時ごろまた38度まで上がり、その後は少しずつ下がりました。

これまで飲んでいた痛み止めは、熱があるという理由から昨日の半分の量になりました。(1日2回に)
量が減っても、息子は痛がる様子を見せず経過は良好に見えました。

午前中ガーゼ交換をした後は若干の血の滲みがありましたが、交換の時だけでその後は少量の血の滲みでおさまっていました。

痰の吸引は体調が安定している時とそこまで変わらず(白っぽい痰がひけるような状態)、血が引けるのも午前中のうちにほとんどなくなりました。

よだれは多く出ていました。
うんちは午前中に1回しましたが、少量で水っぽく黒いものでした。
ミルクは胃残もなくスムーズに入っていて、お昼から40mlに増やしてもらいました。

ほぼ1日夫が付き添い、夜になって私が病院に戻りました。
すると、またもや創部に当てているガーゼに出血が増えてきました…。
この時はガーゼを綺麗なものに変えて圧迫したら出血が止まったので、様子見となりました。

術後5日目

朝の回診時、これまでは1人か多くて3人の耳鼻科の先生がいらっしゃるくらいでしたが…
この日はなんと4人の先生がいらっしゃいました。
喉に入れていたドレーン(血抜きのためのチューブ)を抜く処置をしてもらうためのようです。

ドレーンを抜く際には、創部の血の塊をとったり、吸引したりと痛そうでしたが…ドレーンを抜いてもらった後の息子はとても楽そうにしていました。

この時に創部からの出血が突然増えた原因についても改めて教えてもらいました。
術後に首を左右に振るようになったことで、ドレーンが傷口に当たり出血していたのでは?
とのことでした。

術後に首を振るようになったからドレーンが当たって傷ついたのか
喉にドレーンが入っていて違和感があったから、首を振っていたら傷がついてしまったのか
どちらなのか正確には分かりませんが、ドレーンを抜いた後の息子はそれほど首を動かさなくなりました。

痛み止めは昨日と変わらず、1日2回のままです。

ドレーンを抜いた後は穏やかに過ごしていた息子ですが、16時頃から顔が赤くポロポロ涙を流すようになりました。心拍数も150以上あったので、看護師さんに相談して痛み止めを入れることに…。
(この日の痛み止めは1日分+1回でした。)

薬が効くと心拍数も140くらいに下がり、顔の赤みも無くなっていきました。

息子は生まれつきの持病のため顔の表情を変えることが難しかったり、喋ることができないため言葉で痛みを訴えることはできません。そのため、普段の様子と違うところがあれば注意深く観察したり、勘で「痛いのかな?」と思ったら痛み止めを入れる相談を早めにしなければと思いました。

その後、創部からの出血は増えることはなく、息子は夜も落ち着いて過ごしました。

術後6日目

この日は、創部からの出血はほとんどありませんでした。
回診の時に耳鼻科のお医者さんに診てもらいガーゼ交換もしてもらいましたが、当てていたガーゼについていた血も黒っぽく古いものだったため、血は無事に止まったようだと判断しました。

創部からの出血が止まったことに安心し、ほっとしすぎてあまり記憶がありません。
親子ともどもゆったりと過ごしていました。

ミルクは60mlを5回に増えました。

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