術後一年以上経ちますが、息子が受けた気管切開術についてまとめました。
生まれた直後〜生後1ヶ月までの息子の状態
2023年の3月、息子は呼吸する力が弱い状態で生まれてきました。
誕生直後は気管挿管し、気管に酸素を流しこんで呼吸していました。
また、顔の神経があまり発達しない障害(メビウス症候群の疑い)を持って生まれてきたため、瞼を閉じたり口を動こかしたりすることが難しく、嚥下も難しいようでしたのでミルクは口から飲まず口や鼻から通した細いチューブから流し込んでいました。
唾液を飲み込めず、気管に流れ込んでしまう(誤嚥)ことも多かったので、生後1週間に誤嚥性肺炎にもなりかけました。
生まれてから2日ほど経ち、状態も安定してきたので気管の管を抜き、鼻から酸素を入れるチューブ(鼻カニューラ)を装着して呼吸を補助するようになりました。
しかし、ある日の朝。
ずっと泣き止まず呼吸ができなくなってしまい、再び気管挿管をすることになりました。
(お医者さんのお話によると、たくさん泣けるようになったことも成長の証らしい。)
このままずっと気管挿管しているわけにもいかないようで、お医者さんからは
「気管挿管をしているよりは、気管切開をした方が本人は楽」という話を伺いました。
私の親族で2人ほど、気管切開や永久気管孔を作られている方がいたため、私としてはそれほど抵抗感も無く気管切開の手術をお願いしました。
生後約1ヶ月での手術でした。
気管切開とは?
喉から気管につながるように穴を開けて呼吸をしやすくしたり、痰のケアをしやすくするための処置です。
息子の場合は、喉に開けた穴に「気管カニューレ」というチューブを入れて管理をしやすくしています。
処置を受けた人の状態によっては、呼吸状況が改善されれば穴を閉じることもできるそうです。
息子の手術前にも、お医者さんからそのように説明がありましたが、息子の場合は口や鼻から呼吸をすることが難しいのと、気管に流れ込んでしまう唾液を吸ってあげるケアが必要なため、閉じることはできませんでした。
(その後、声門閉鎖という気管と食道を完全に分ける手術も受けたのですが、そのことについては別の記事にまとめます。)
我が子が手術を受けることになった親の気持ち
親族が気管切開をしていたため、気管切開自体に抵抗感はありませんでしたが、子どもに手術をする状況になったのはショックでした…。
大人は自分の意志で手術するかどうかを決めることができますが、赤ちゃんは自分で決めることはできません。
私自身も全身麻酔の手術をしてもらったり胃に食事用のチューブを入れていたことがあり、辛かった記憶があるので子どもに同じ辛さを味わってほしくはありませんでした。
それでも、術後のつらい時期を乗り越えたらきっと呼吸が楽にできるはずだからどうか今は耐えてほしい…。そのような気持ちで息子を応援していました。
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